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【銀座の素敵な人】三笠會館の玄関係、金子ひとみさん

2017/07/06

今日はすごく個人的な嬉しいお話を。私が【銀座で一番好きな人】が職場に帰って来てくれました!

私は昔、銀座に5年ほど勤めましたが、銀座というのは色々なお店が多い街。そして全てのお店が日本でもトップのレベルにあるのかと思います。そんな銀座ですから、皆様にも「あのお店の○○さんが好き!」、「○○さんがいるからあの店に行くの」といった存在がいらっしゃるのではないでしょうか。私にとってのそんな存在が、三笠會館の入口で玄関係をされている"金子ひとみさん"です!

私はもちろん銀座にそんな詳しくありませんが、銀座で働いている人の中で金子さんが一番好きです。

 

金子さんがどんなお仕事をされているかと言えば、三笠會館の玄関扉の開け閉め、お客様のご案内、当日のご予約管理などと思います。玄関係というお仕事、一般的には決してメジャーな職種ではないでしょう。銀座ではブランドショップに玄関係としてカッコ良いお兄さんが立っているお店もありますが、どちらかと言えば経験の少ない若手だったり、場合によってはハイブランドでも警備員の方がいらしたりするなど、ショップにおいても販売員の方に比べると重要視されていない傾向があると思います。

昔、金子さんのお仕事を尋ねたら、「玄関係です!」と自信あるお答えが返って来ました。

しかしながら、もし新入社員さんが玄関係を任命されたとしても、本当に喜んでやる人は少ないと思います。ぞんざいになってしまう人もいることでしょう。別のパターンとして、やる気があってステップアップするために頑張る人はいると思いますが、それは玄関係を愛しているからではなくて、ご自分のキャリアのためでしょう。

そんな中にあって、三笠會館の玄関係、金子さんの存在は「ピカイチ」です。なぜかと言えば本当にハートフルに接してくださるからということ尽きます。「三笠會館に来てくださって、本当に有り難うございます。とっても嬉しいです。」という歓迎のお気持ちが金子さんの一挙手一投足、全てに滲み出ているのです。金子さんの裏表ないお人柄もそれに輪をかけて魅力的に感じる理由です。

金子さんは丁寧にキャリアを積みながら、それでいて玄関係を愛してやっておられます。私はそこが本当に尊いなと思うのです。最澄は「一隅を照らす者、これ即ち国宝なり」と言ったそうですが、金子さんこそまさしく国の宝だと思います。周囲が幸せになれますもの。

 

金子さんはこの数年、ちょっとお休みをされていたのですが、この3月から職場復帰をされています。

今回もちょっとエピソードがあって、私は京都に引っ越したこともあって三笠會館さんとは少しご無沙汰をしていたのですが、6月のある日、ちょうど三笠會館のある並木通りを歩いていたら、「原さ〜〜ん!」と呼び止める声。どなただろうと振り返ったら、金子さんが三笠會館のユニフォームで息せき駆けて来てくださっていました。私も大変驚きながら、というのもCOACHとマツキヨのある交差点のあたり(三笠會館から50メートルぐらいの場所)での出来事だったので、わざわざ並木通りの反対を歩く私の背中を見掛けて走って追いかけて来てくださったのですよね。復帰されていると存じ上げなかったことと、走ってまで御声を掛けてくださったことに大変嬉しく驚きました。

私はいつも三笠會館の1F、LA VIOLAというお店に伺います。スタンディングのお席があって、隙間時間で気軽に、10分とか15分だけカプチーノを頂いたりします。カプチーノではアートを描いても頂けるのですが、とてもリーズナブルなんですよ。それでいてすごくカッコ良いお店なので、とても良い気分転換になります。銀座という感じがするお店でお薦めです。

LA VIOLA : https://www.mikasakaikan.co.jp/restaurant/italian/laviola/index/

支配人の荒木さん(左)もご一緒に。

男の私にもこんな可愛いカプチーノが!

そんなわけで、私は高いお料理を頂くわけでもなく、当時は週に2〜3回ほど何百円のカプチーノや、夕方のアペリティーボを頂くぐらいの小さなお客だったわけですが、金子さんはじめ、LA VIOLAの皆さんには大変よくして頂きました。これからも銀座で短い時間ができたらカプチーノを頂きますし、お料理も楽しみに伺いたいと思います。何より金子さんが帰って来てくださって本当に嬉しいです。

 

玄関係というお仕事は、お料理を作る訳でもなく、お皿をサーブする訳でもない。なかなかお客様にアピールのしづらいお仕事だと思います。出ずいらず、難しいですよね。企業はサービスのレベルアップのため常に標準化を追求するものですが、金子さんのお姿を拝見していると、究極的に標準化だけでは魅力にならないことと思います。「お客様が見えなくなるまでお見送りをする」なんていうルールをたくさん決めても、及第点には達するかも知れませんが、お客様がどういう印象を持つかはわかりません。

「無い心」はどんなことをやっても伝わりませんが、「在る心」は何をやっていても滲み出て伝わります。

金子さんが「さようなら〜」とニコッと笑顔で手を振ってくださるお姿を見ただけで、私は涙が出そうになったこともありますもの。私はこれからも呉服屋として仲間と共に、金子さんのようにハートフルな気持ちでありたいなと思います。

金子さんのご出勤は火、木、金曜日のランチタイムだけですので、もし三笠會館の前を通りがかったら、金子さんにお声掛けくださいね。私が銀座で一番大好きな方です。

金子さん、お帰りなさい!!お待ちしておりました!!

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。

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