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商品紹介Kimono

訪問着[柳桜をこきまぜて 裏葉柳色]

見わたせば柳桜をこきまぜて宮こ(都)ぞ春の錦なりける

〜古今和歌集〜 素性法師

こちらのお着物は、お誂え主様のご注文で、春の京都、祇園東や鴨川沿いに大変美しく咲く“柳桜”をメインに染め上げました。加えまして“桜文鳥”を3羽染めています。

春先の訪問着

上 前

柳と桜の訪問着ですから、ご着用の期間としては3月中旬から4月上旬でしょう。

ただ、桜は日本人に馴染みの深い花。最もオシャレなのは「かたいツボミがわずかに膨らむ頃から、8分咲きぐらいまで」と覚えて頂くと良いかも知れません。つまりその年ごとに、桜の開花を見ながらご判断いただくわけです。

枝垂れ桜、私の見る範囲ではソメイヨシノなどよりも遅く咲きますが、やはり品種によっては早咲きの枝垂れ桜もあります。さらには地域によっても異なります。桜に限らず、開花を観察し、満開になる少し手前に仕舞われるのが素敵です。

そうは言ってもせっかく作った桜柄のお着物。1年に着られる期間が3〜4週間ではあまりに短すぎると思われたら、もう少し拡大解釈をしても良いかと思います。花と結びつく季節のイメージというのがあるので、それに合わせるのもひとつです。

いずれにしてもこうした季節限定の訪問着を誂えてくださる方が二十八のお客様にはとても多く、こうした“心の贅沢”をできることが着物の楽しみでもあります。

 

 

裏葉柳色

地色は裏葉柳(うらはやなぎ)色。少しグレイッシュで、柳の葉の裏側のようなとても淡い黄緑色に染めています。優美な柳と枝垂れ桜が、たおやかな雰囲気を着物に与えてくれています。

 

ご家族を桜文鳥に映して

お誂主様が桜文鳥(さくらぶんちょう)を飼ってらっしゃるのですが、染められた3羽の桜文鳥でお誂え主様の『ご家族を表現』しています。上前の裾には、桜文鳥を“つがい”でご夫婦を表現し、聡明なお子様を元気良く羽ばたいている文鳥として表現しています。

生き物を何か染めたいとご希望頂き桜文鳥を染めることとなったのですが、お誂えならではのことだと思います。生き物を訪問着に染めるのは、誰しもが好む訳ではないですし、それに加えて柳桜という季節限定柄。お誂え主様の「春先の式典などでお召しになりたい」というご希望と、はっきりしたお好みがあってこの世に生まれた訪問着です。遊び心とともに、下絵や色使いの上品さがあってとても素晴らしい仕上がりになっています。

ちなみに文鳥というのは雌雄の判別が極めて難しいものなのだそうです。ペットショップでさえ文鳥がヒナの頃は絶対の判断ができず、「もしオスメスが間違っていたら交換します」などという表示も出ているそうです。また多様に交配が進んでいる事もあり、見た目だけで判断すると間違う事もあるそうです。私もこのお誂えで深く調べましたから、ちょっとした文鳥博士になった気分です。

 

職人の仕事

熟練の職人が腕を尽くして染め上げます。下絵の優美さ、挿し友禅、引き染めの味わいは比類ないものと思います。

 

柳と桜の優美さ

柳と桜は私の大好きなモチーフであると共に非常に大きなテーマでもありました。呉服屋を志して全国の着物産地を回っていた頃、京都で観た本当に美しい柳と桜の色と姿には心を奪われました。特に祇園や鴨川付近の美しさと言ったら表現できません。

常々、この柳桜の美しさをどうすれば着物に表現できるかと考えて来ましたので、本当に素晴らしい柳桜の訪問着が染め上がって嬉しく思っています。ちょっと見たことがないぐらいに素敵な訪問着です。このようなお誂えをさせて頂ける事は無上の喜びです。

お誂え主の方には、きっと毎年の春、素敵な行事ごとに嬉しい気持ちでこの訪問着をお召し頂けるのかと思っております。

 

 

 

 

  • 訪問着

    ¥ 600,000 ~ ¥ 800,000

  • 付下訪問着

    ¥ 400,000 ~ ¥ 600,000

  • 付け下げ

    ¥ 350,000 ~ ¥ 450,000

  • 留袖

    ¥ 700,000 ~ ¥ 1,200,000

  • 振袖

    ¥ 800,000 ~ ¥ 1,800,000

  • 色無地

    ¥ 150,000 ~ ¥ 200,000

  • 染め帯

    ¥ 150,000 ~ ¥ 230,000

  • 袋帯

    ¥ 300,000 ~ ¥ 800,000

  • 織なごや帯

    ¥ 120,000 ~ ¥ 250,000

(すべて税込、仕立て上り)

 

この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

職人の後継者育成を目指し、2014年に京都で二十八を創業。京職人とのネットワーク、お客様とのコミュニケーションを通じて、世界でただ一つの着物をプロデュースできることが強み。
日々、呉服業界のグランドデザインを変えて行くために、京都、東京を中心に仕事をしています。

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原巨樹(はらなおき)

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京都でベンチャーの高級呉服店を経営。1980年生まれ、元海上自衛官。

Photo by HAL HOSHINO