お誂えガイドブックを無料プレゼント中
京ごふくのプロが教える
最高の訪問着を買うために知るべき秘訣5選
皆さんの眼が満足する、最高の訪問着の見つけ方をお伝えします。
呉服店やネットで探しても、欲しい訪問着が見つからない方へ

これまで訪問着をお探しになっているたくさんの方々に出会って来ました。そうした皆さんにはさまざまな共通項がありますが、もし唯一つだけ挙げるとすれば、「価値のある訪問着が欲しい」と思っていることです。

その一方で、名のある呉服店や老舗を訪ねてもそうした価値ある訪問着を見つけるのは簡単ではありません。もちろんネットで「訪問着, 高級」「訪問着,老舗」と検索してもレンタルの着物などばかりが並ぶばかり。そもそもどんな訪問着に価値があるのかがよくわからないのです。ネットは仕方がないにしても、呉服店でさえ「どんな訪問着に価値があるか」という定義を持つ店は稀です。

ではなぜそうした価値の定義ができていないのでしょうか。

その理由は、ユーザーにとって「着物が必需品から嗜好品」へと変化したことに、呉服業界側がついていけなかったからです。京都の呉服業界の往時を知る人は「京都の室町通りの問屋では、毎日、トラック一杯に積まれた反物が売られていった」とか、「毎日夕方には床屋へ行ってから祇園へ行った」とかいう話を教えてくれます。ピークは昭和50年代前半、呉服の市場小売規模が1.8兆円と言われていた時代です。その頃はお嫁入り道具にも紬や小紋から留袖、訪問着まで用意をしたのでしょうし、日本人の多くが着物を所有していた時代です。

現代の市場規模は2000億円を切っていますし、さらに高級呉服に絞ってみれば数百億円(当時の1~3%)ほどの規模でしょう。それにも関わらず、呉服業界は必需品としての着物の提供方法を積極的に変えようとはしませんでした。それゆえに売れなくなり、売れなくなるから値上げし、さらに原価を抑えて品質も下がるといった負のスパイラルを繰り返しています。

希望を持てないような話を書いてしまいましたが、ご安心いただきたいのはまだまだベテランの職人たちが最高の訪問着を作ってくれています。そしてこちらの記事では、皆さんが訪問着を買うために知っておいていただきたいことを5つに絞って挙げたいと思います。

京ごふく二十八
きもの部

価値あるお誂え情報をお届けします

お誂えガイドブックをご希望の方は
ご登録後、郵送先をご入力ください
二十八の訪問着価格:50〜180万円(税・仕立て代込み)
袋帯価格:35〜100万円(税・仕立て代込み
最高の訪問着を買うために知るべき秘訣5選
第1の秘訣
着物のライフスタイルから考える
まず一番はじめに考えて頂きたいのが、ご自身が今後どのようなシーンで着物を着用するかということです。
訪問着とは豪華なデザインのフォーマル着物を指しますが、なかなかその出番は少ないもの。もし今後5〜10年でのご着用機会が1~2回しかないとすれば、お考えだった訪問着よりももう少し控えめな訪問着や付け下げにされた方が、購入した着物の着用機会を増やすことができます。そうした着物であれば、観劇に利用したり、お集まりに利用したりすることも可能です。
第2の秘訣
訪問着と付け下げの違いを知る
「訪問着と付け下げの違い」はプロでも迷うケースがあります。ここで一つ違いを覚えていただくとすれば、「訪問着は豪華なフォーマル着物。付け下げは控えめなフォーマル着物」ということです。
ただ、呉服屋は上記のようにその違い認識しているわけではなく「訪問着とは、絵羽(えば)という着物の形に仮縫いして販売している着物」、「付け下げは反物で販売している着物」と認識しているに過ぎません。

絵羽で売られる訪問着は価格が高めに設定されており、付け下げは低めの価格設定です。ただ、仕立て上がってしまえば、元が絵羽だったか反物だったかは大した問題ではなく、見た目の柄付けが大切です。ですから、一般的呉服店で購入されるのであれば、豪華な柄の付け下げを選ぶ方がコスパ良く買い物もでき、皆さんの着用ニーズも満たすことができるのです。
第3の秘訣
ご予算とクオリティ
まずは訪問着の相場感をお伝えします。一般的な呉服店やデパートで訪問着を買おうと思われたら、仕立て代を含め50〜250万円ぐらいが相場かと思います。
クオリティの面では150万円を超えると、ほぼ手描き友禅の品物です。50万円ぐらいまでは型染めの可能性が高まります。
訪問着価格を50〜250万円とした場合、袋帯が20〜100万円、長襦袢が7〜10万円、草履やバッグと小物類が13〜20万円とすれば、セット価格は90〜380万円ほどです。
全てを買い揃えることを優先し、それぞれの品質を落とすケースも考えられますが、もしできることならお手持ちの帯や長襦袢を活かすことで、良質の訪問着を購入するのがお勧めです。職人の技を尽くした一生手元に置いて眼が飽きない品物にされた方が満足が続きます。お手持ちに良いお着物があるなら、今回は良い帯を買い揃えるだけでも良いかもせしません。
第4の秘訣
コーディネートで選ぶ
価値ある訪問着を選ぶことも大切ですが、トータルコーディネートにより、訪問着の価値は一層輝きます。
TPOによっては豪華な訪問着ではなく、軽めの訪問着に上質な袋帯を合わせた方がより見識ある一揃いになることもあります。

私は訪問着などの京友禅を主たる制作物としていますが、それでも西陣織の袋帯には気を使われることをお勧めします。帯や小物はコーディネートの要であり、それによって着物の品格を左右します。
第5の秘訣
最高の訪問着とは何かを知る
呉服店によっては「うちで扱っている訪問着は全て良い品物だ!」と言い切る店もあるでしょう。
それでもあえて最高の訪問着は何かと問われれば、「最高の職人たちの技が、微差として積み重なった訪問着」だと答えます。京友禅は20工程ほどを経て出来上がりますが、その各工程には専門の職人たちがいます。

その中でも私が付き合っているのは抜群の腕を持った職人たちばかりですが、そんな中の1人に、「良い京友禅の違いって、なんだと思います?」と尋ねたら、「まぁ一言でいうのは難しいけど、なんかちゃうねんな」でした。
そう、確かに一つの工程で手間のかかる技を使ったところで、劇的に良くなるわけではありません。ちょっと良くなるだけです。ただ、各工程の職人たちが少しずつの工夫を積み重ねることで、その微差は圧倒的な差となって我々の眼前に迫ってくるのです
京ごふく二十八の訪問着
代表プロフィール
京ごふく二十八(ふたや) 代表
原 巨樹
HARA NAOKI

20代半ば、色々な呉服店で着物を購入しましたが、十分に満足することはできませんでした。

27歳のころ、価値ある職人たちが不遇の立場にあることを知り、現状を変えるために呉服屋になる決意をします。その後、全国の職人を周りつつ、5年間、東京の呉服店で学びました。

2014年に京都で京ごふく二十八を設立。

大分県出身で、実家も呉服とは関係ありませんが、そんな京ごふく二十八だからこそ新しいスタイルで価値ある着物をお届けできています。

お誂えガイドブックを
無料プレゼント中!
 
京ごふく二十八
きもの部

価値あるお誂え情報をお届けします

お誂えガイドブックをご希望の方は
ご登録後、郵送先をご入力ください
二十八の訪問着価格:50〜180万円(税・仕立て代込み)
袋帯価格:35〜100万円(税・仕立て代込み