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お手入れ:留袖 若松柄 ~その4~

留袖の若松柄部分に胡粉(ごふん:接着成分の入った白い粉)を塗ります。胡粉はその昔、貝殻を砕き、ニカワを混ぜて着物や様々な伝統工芸品に利用されていました。最近はもう少し扱いやすい顔料となっているようです。

さて、ではただ筆で塗れば良いかと言うとそうではなく、下準備が必要となります。どういう準備かというと一般的にはマスキングとでも言えば良いでしょうか。染屋としては”縁蓋(えんぶた)”と言っています。写真のように、青いビニールシートを着物に貼り付け、胡粉を塗りたい部分だけシートをカットします。これは胡粉の作業だけではなく、金箔などを貼り付ける場合にも同様の作業が行われる事が多いです。

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この作業が終わりますと、今度は胡粉を塗っていきます。ちょっと大胆に見受けられますが、胡粉は必要な部分だけに塗られているのでご安心ください。胡粉が乾く時に収縮率の問題で、生地が反り返るなどしますが、全ての作業が終わってからプレスを掛けますのでピシっと伸びます。

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今回の工程により、白さが際立ち、この留袖は大きく蘇ります。とりわけ地色の黒も以前の記事でご紹介の通り、真っ黒に地染めをやり直してますから、コントラストがついて非常に美しくなるわけです。

引き続き、楽しみにお待ちくださいませ。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)
原 巨樹 (はら なおき)

職人の後継者育成を目指し、2014年に京都で二十八を創業。京職人とのネットワーク、お客様とのコミュニケーションを通じて、世界でただ一つの着物をプロデュースできることが強み。 日々、呉服業界のグランドデザインを変えて行くために、京都、東京を中心に仕事をしています。

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原巨樹(はらなおき)

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京都でベンチャーの高級呉服店を経営。1980年生まれ、元海上自衛官。

Photo by HAL HOSHINO