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エシカルな着物

エシカルな着物を!

エシカルとは「倫理的」、「道徳的な」という意味です。フェアトレードという言葉はこの10年ぐらいよく耳にしますが、それは発展途上国などの製品を購入する時に言われる言葉です。労働者の賃金や労働環境、自然環境への影響などに配慮した製品に用いられます。

京ごふく二十八はなぜわざわざこんなキーワードを持ち出すのか。

それは一般的な流通経路で消費者に届く着物を購入することは、エシカルではないなと感じるからです。職人さんの現場で毎日を過ごしていると染屋さんが職人さんに対して数千円、数百円を値切っている様子を見掛けます。これは呉服屋の小売上代設定から各問屋、悉皆屋などの掛け率を逆算していくために、職人さん達には「あなた達にはこれだけの金額でやってもらわないと困るんですよ」というロジック。時給換算では、200〜500円ぐらいになるケースも多々あるでしょう。諸外国との取引をフェアトレードする前に、着物を作る職人さん達とフェアトレードしなければなりません。また少し拡大解釈かも知れませんが、流通過程に多くの問屋さんを経由するのは実際問題相当な輸送を経るのです。何しろすぐに売れてしまうわけではなく、全国の展示会場を巡るわけですから何千キロを、何年もかけて旅をするのです。

消費者の皆さんが購入するプライスは流通コストに加えて、在庫リスクも含めた小売価格になるのですから、お買い物だけの観点から考えてもメリットは少なかろうと思います。

 

・京ごふく二十八では、職人さんの言い値で支払います。

・また受注生産ですから、製造から消費者の方のお手元に届くまでが、日本最短の期間です。

・さらに無駄な在庫を持ちませんので、間接的にですが、お蚕さんの命も大切にします。

 

変な色、デザインの着物なら作らない方が世のため、お蚕さんのためだなとつくづく思います。やはり尊い命を頂いて作るからには、お客様をはじめ関わる誰しもが喜べる着物でありたいと京ごふく二十八は思います。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)
原 巨樹 (はら なおき)

職人の後継者育成を目指し、2014年に京都で二十八を創業。京職人とのネットワーク、お客様とのコミュニケーションを通じて、世界でただ一つの着物をプロデュースできることが強み。 日々、呉服業界のグランドデザインを変えて行くために、京都、東京を中心に仕事をしています。

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原巨樹(はらなおき)

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京都でベンチャーの高級呉服店を経営。1980年生まれ、元海上自衛官。

Photo by HAL HOSHINO