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柄による「区別」 ~その2~

前回に引き続き、柄による「区別」についてです。
 
今回は色紙柄の着物に対しての帯合わせです。では早速ビフォー・アフターの図を見ましょう。
 
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前回とパターンは違いますが、理屈は一緒です。
ビフォーの左図は色紙の四角柄に対して、やはり同じく色紙の四角柄の帯を合わせています。このコーディネートでは区別が十分できていません。
 
アフターの右図は同じく色紙の四角柄に対して、桜の柄の帯を合わせました。幾何学的な着物の柄に対して少し込み入った花柄なので、柄のパターン、流れが異なりますね。つまり区別がとてもよくできています。
 
★ここでひとつお試しください。
左図を見ている時の視線と右図を見ている時の視線。動き方が異なると思います。
左図では目線がウロウロして落ち着きどころがありません。しかしながら右図では桜柄の帯のところで一旦ピタッと留まります。
 
これが「区別」がとても上手くできているという事です。ぜひ前回の御所解き着物のコーディネートでも確認してみてください。
 
 
 
サラッと書いてしまいましたが、この“視線の動き”については意外と気付かない重要なポイントです。
この効果、例えばどんなところに表れるかというと、自分が見てほしいと思う帯や着物に周囲の視線を集めることができます。気合を入れて「高価な帯を買ったぞ!!」と思えば、着物の柄の流れはサラッと流して、帯に注目が集まるようにすれば良い。逆に値の張る着物を見せたいと思えば帯は少し無地っぽく見えるようにして着物に視線が留まるようにするのです。
これを上手く利用できないと、どんなに高価な帯と高価な着物をコーディネートしたとしても、見る人の目線を安定させることができずじっくりと見てもらえません。
 
その意味でも着物は“価格よりもセンス”ですね!

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)
原 巨樹 (はら なおき)

職人の後継者育成を目指し、2014年に京都で二十八を創業。京職人とのネットワーク、お客様とのコミュニケーションを通じて、世界でただ一つの着物をプロデュースできることが強み。 日々、呉服業界のグランドデザインを変えて行くために、京都、東京を中心に仕事をしています。

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原巨樹(はらなおき)

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京都でベンチャーの高級呉服店を経営。1980年生まれ、元海上自衛官。

Photo by HAL HOSHINO