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【きもの】琳派百図展@京都文化博物館

第39回 2016年度 琳派百図展

〈江戸琳派の粋人・酒井抱一〉 ≪染織≫ 京都文化博物館5階

平成28年10月4日(火)
10:00~17:00

1,000円
※着物着用の方は無料

お問い合わせ:075-241-4111(一般社団法人 日本伝統染色工芸保存協会)

 

京都文化博物館にて開催される、一般イベントについてお知らせします。第39回ということで39年間続いている催事です。琳派をテーマとして、京都の一流悉皆屋(しっかいや:染め屋、メーカー)が最高の商品を染め上げています。さすがに毎年続いているので呉服関係者や毎年10年以上見ているというお客様には真新しさはないかも知れませんが、もしまだご覧になったことがないという消費者の方にとっては絶対にお薦めできる内容です。

商品のおそらくほとんどが糊糸目(のりいとめ:もち米、糠を使った防染糊)による制作と推察されますし、関わっている職人さんにも腕の良い方が非常に多く、糊糸目関係では京友禅界トップの方々ばかりだと思います。ちなみに有名な老舗メーカー問屋、Cさんの商品で一般に目にする訪問着、振袖は型糸目が多いと伺いますし、手描きも私の目にした範囲、また一般の消費者が目にできる範囲ではほとんどゴム糸目と推察しますので、琳派百図展はやはり糊糸目の職人達としてはトップクラスだと申し上げて間違い御座いません。なおCさんも上顧客の方向け展示会では糊糸目があると伺っています。200万円ぐらいから見応えのある商品が並ぶとのことです。(Cさんの商品についてお詳しい業界の方がいらして、ご指摘頂けたら幸いです。私は取り扱っておりませんので。)

いずれにしましても琳派百図展は糊糸目の高級友禅をご覧になるには最高の機会であることは間違い御座いません。普段デパートの呉服部にお馴染み方々がご覧になっている手描き友禅はゴム糸目ですし、この琳派百図展も全国各地の専門呉服店でこの後、巡回していくのですが、お店によっては上顧客の方々だけにご案内する特別ご招待会となっていて、その会が終わると次の地域に移るので、琳派展と銘打った展示会場に足を運ばない限り、ご覧になることはできません。

またよしんば呉服店が開催する琳派展に行ったことがおありでも、この京都文化博物館でご覧になるほどのボリュームではないことと思います。なぜならばこの京都文化博物館が一番最初で、その後、各呉服屋に回って行きますから、例えば売れたり、取り置きになったり、会場の関係で全てを展示することができなかったりするためです。

本来、私は全く関係ない立場ではあるのですが、この琳派百図展は雑誌「美しいキモノ」などに多少のお知らせが出される他は、全くと言って良いぐらい情報がありません。今回、私も初めてインターネットで調べたら京都文化博物館のホームページの月例イベントにテキストでこの記事最初の情報が掲載されているのみでした。かなりの金額を使った立派な商品が展示されているのですから、それぞれスタジオで商品写真撮影をして、カッコ良い特設ホームページを作っても良いのではないかと思いますが、昔ながらに上顧客の方々、このイベントを知っている方々だけがご覧になってくれたら良いという慣習ゆえのことと考えます。

ただ、もし最近着物に興味が出てきたとか、着物が大好きという方にとっては絶対に見ておかれた方が良いイベントです。1000円の入場料を払ってもご覧になる価値は十分にあります。ちなみに販売会ではございませんので、その辺りを気負う必要も御座いません。安心してご覧になれる会です

左様な理由で、琳派百図展、非常にお薦めです。

 

 

トップ写真は京都文化博物館ホームページより。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。

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