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着物購入のポイントColumn

プロが教える【京都の呉服業者51選】老舗呉服店・専門呉服店・メーカー・問屋・悉皆屋まで

はんなりした着物を買いたいと思われる方にとって

「京都ならどこの呉服店でも立派な着物があるんだろうけど、実際どの呉服店にいけば良い着物を買えるのだろう。。。」

と思われる方は多いもの。特に京都で着物を着るには、地元の人にもほめられるような着物をお召しになりたいと思う方は多いのではないでしょうか。

こちらの記事では京都の有名な老舗呉服店、専門呉服店の店名を掲載したいと思います。京ごふく二十八も同業なので、各お店の解説は控えますが、掲載されているホームページなどから情報収集をしていただけたら幸いです。

この記事に出てくる呉服店や呉服関連業者についてウェブ上から情報を集めるだけで十分な着物通になれると思います。それどころか、下記業者名を全て知っている呉服屋は世の中の1割もいないでしょうから、名前を知っているだけでも一般の方としては大変すごいことに違いありません。

加えて5〜10軒ほどの業者さんに会って話をする機会があれば、ちょっとした呉服屋以上の情報通にはなれることはお約束します。

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関連動画:【皆さんのせいではない‼︎】呉服屋は一般常識をこえた商売がゆえに、その話が理解できないのです。5つの切り口でその実態をお伝えします。

 

 

呉服店訪問の前に

まずはあなたにとってアクセスの良い呉服店や、情報発信の雰囲気からお好みの呉服店を訪ねてみることをお勧めします。呉服店が初めての方であっても5〜10軒ほど回れば、おおむね呉服店の雰囲気というものはお感じになれると思います。また意識して見るとよいのは、それぞれのお店の個性で、それは言いかえれば着物の好みだったり、店主さんやスタッフさんのキャラクターです。あなたにマッチするお店を探してみてください。

さらに大切なことは、あなたの困りごとをそれぞれのお店で相談してみて、どのような回答が得られるか。それを重ねれば、共通する答えがきっと見つかるはずです。

予約制という呉服店も多いかと思いますので、先にお電話などでご確認になることをお勧めします。その時にご覧になりたい商品などをお伝えするとスムーズです。

なお、店名は五十音順、敬称略にてご紹介します。

 

デパート

大丸京都店

京都高島屋

京都の老舗呉服店

夷川しめだ

おか善

北出工芸

ぎをん齋藤

銭京

に志田

むら田

ゑり善

ゑり萬

 

京都の専門呉服店

衣司武美

京きもの蓮佳

京ごふく二十八

京都一加(廃業)

今小路あま宮

京都の呉服メーカー・問屋

京都には有名な呉服メーカーや問屋さんがたくさんあります。皆さんもちょっと知っておくだけで、着物のプロから一目置かれてお話が弾むかもしれません。京友禅、西陣を含みます。また、メーカーと問屋が明確に分けられませんので、まとめて掲載してあります。

一ノ橋(糊糸目中心)

伊と幸(白生地)

太田和(紬中心)

大塚(白生地)

川島織物

きたつみ(白生地)

京正(糊糸目中心)

工芸キモノ野口

紫紘

染めの川勝

染めの聚楽(小売あり)

染織工芸花也・くわ垣

龍村美術織物

千切屋

千切屋治兵衛

千總(全国デパート、呉服店で購入可能)

トキワ商事

内と良

野橋(白生地)

廣田紬(紬)

丸池藤井

丸太遠藤

三浦清

矢代仁

 

京都の悉皆屋・染匠(京友禅製造元)

京友禅を実際に染めるのは職人ですが、各工程は分業になっているため、それをたばねて製造管理を行う仕事が悉皆屋(しっかいや)、もしくは染匠(せんしょう)と呼ばれる職業です。職人がオーケストラの楽器奏者ならば、悉皆屋は指揮者のイメージです。

そんな悉皆屋ですから、呉服店や問屋が完璧に把握しきれない一つ一つの商品をどんな工程で、どんな技術を持った職人が作ったかは完璧に把握しています。

小売店では曖昧な型染めか手描きか、手描きの中でもゴム糸目かモチ米の糊糸目かなど、着物の価値と言える部分を掌握しているので、きっとお話を聞くと発見があるはずです。

染匠市川

京友禅 高橋啓

高橋徳

木村染匠

保耕

工芸染匠 成謙

小太仁

しょうざん

しょうざん新和装事業部(元・木崎)

白木染匠

関谷染色

染めの小阪

富宏染工(藤井寛)

に志山染匠

村山刺繍店

吉川染匠

もっと数えきれないほど悉皆屋はいるのですが、ひとまずの掲載です。また、お名前を出したかったのですが、ウェブ上にまったくといって良いほど情報がない人もいたので、その方々は掲載していません。

こうした悉皆屋のお名前は、これらの商品を販売している高級呉服店、デパートの販売員でさえ、一つ一つの商品が「どの悉皆屋によって作られた商品か」を知らないどころではなく、「これらの悉皆屋の名前そのもの」を知らない人が販売しているケースが99%ですので、一般の方々がこれらの名前を知っているだけでも相当にすごいことだなと私は思います。

糊糸目について

上記のお店を訪ねるにあたって、皆様にぜひ着目してもらいたいのが、京友禅における「糊糸目」です。糊糸目は友禅染めの制作途中に使われる輪郭線の中でも、特にモチ米を主成分とするものをいいます。

糊糸目は昔ながらの制作方法で、糊糸目でつくるとより良い雰囲気の品物に仕上がるということは職人なら誰しもよく知るところです。日本感性工学会では、感性評価による論文もあります。

それぞれのお店の各商品について、ご自身が気に入られる商品があったら、それらについて「糊糸目で作られたかどうか」を皆さんにご確認いただきたいのです。

高い商品ですから、販売員が知っていて当然ではあるといえますが、知らなかったとしてもきちんと確認してくれるという対応が必須だと私は考えます。そうした対応で、呉服店を推しはかることはできるでしょう。

まとめ

着物初心者の方が、京都の呉服店をたずねるのは相当にハードルが高いことだとは思いますが、今どき一見さんお断りというような呉服店はそんなに無いと思います。特にホームページなどを持っている呉服屋については、「ホームページに載っていた商品を見たいと思っているのですが」とお伝えになれば、間違いなく訪問は可能です。

それでも「こわいな」と思われる方にはこちらのブログもご参考にしていただけたら幸いです。

呉服屋はなぜ怖いのか?専門呉服屋・老舗呉服屋のリアルを突撃調査!

他にも有名だったり、評判のお店はたくさんあると思うのですが、際限がないのでひとまず上記を掲載しました。また呉服に限らず、和装関連のお店も京都には山ほどあるので、そうしたお店についても時々追記したいと思います。

もし「この店は載せてほしい!」という一般の皆様からのおすすめがあれば掲載を検討しますので、是非お声かけください。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。

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