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【講演しました】ニューヨーク着物愛好家の皆さまへ。

今日はニューヨークからのお客様に、京友禅の魅力を伝える講演。聴いてくださったのはニューヨークの着物愛好家の皆様で、着物にまつわることを見学するため、わざわざ京都までいらしてくださったそうです。

 

会場は西陣の都織物さん。西陣織証紙No.も385(みやこ)です。こちらはレンタル・シェアオフィスも運営されていたり、町屋に宿泊できるようにもなっているのですが、すごいことに宿泊する町屋の二階リビングからは機織りの様子を眺めることができます。手織りの都織物さんだからこそですね。機械織りでは音が大きすぎて難しいですから。https://kyoto-machiya.com/machiya/isa.html

 

 

私の講演は英語で京友禅の製法、その中でも下絵の運筆、糊糸目にどのようなメリットと価値があるかお伝えしました。

ゴッホが日本画に対して絶賛したものは運筆、それが現代の日本画壇では消え去ろうとしていますが、京友禅の世界ではまだ残っています。仕事で運筆が使われていること自体が、私にはとても貴重で素晴らしいことに思えます。

そして一番伝えたかったことは、

「京友禅が世界で1番美しくシルクを染められる技法です!!」

ということで、私も熱が込もりました。どんな染め技法と比べても、世界でおそらく1番だと思います。ラグジュアリーブランドのシルクに関して、色やデザインはもちろん素晴らしいですけれども、染めそのものが良いというのは見たことがありません。世界でも京友禅と比較対象になるのは、知る限りインドネシアのバティックぐらいです。このことはもっとこれから調べたいと思いまして、もし詳しい方がいらしたら是非ご教授いただきたいと思います。

 

呉服業界の人でもそんなことを思っている人は聞いたことがありませんが、私が考えるにシルクを染める技術としての京友禅には世界的なすごさがあるはずで、人間が引き続きシルクを愛するならば京友禅には必ず発展のための突破口があると考えています。西陣織の織物としてのすごさも同様です。歴史も魅力もある京都という街で、世界トップクラスの絹を染める京友禅と、絹を織り上げる西陣織が絶滅危惧種のようにダメになろうとしているのは信じられないことです。商売人の責任なので頑張ります。

 

京友禅の魅力、世界の人にも話せば伝わると思いました。これからも発信して行きたいと思います。

まずは日本人に京友禅と着物を愛してもらいたいと思います。ニューヨークの皆様にそんなお話ができて幸せなことでした。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。

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