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商品紹介Kimono

「若松・白あげ」訪問着

探しても意外と見つからない、こんな訪問着。

  • 誰からも一目置かれる雰囲気
  • 間違いのない古典柄
  • 豪華さを誇るような着物ではないにも関わらず、着物巧者からの視線も集める玄人むき

訪問着「若松」威光茶色。有職織物「臥せ蝶の丸文・承和色」と茶色の帯締めを合わせて、より斜めから。

訪問着「若松」威光茶色。有職織物「臥せ蝶の丸文・承和色」と茶色の帯締めを合わせて、上前に斜めに帯を配置。

 

着物巧者ほど目をとめる着物

こちらの若松訪問着を作ってからとても印象的なことは、お母様の代からたくさん良い着物に親しんでこられたような方が目をとめてくださることです。

いろんな売り場を回っても「なかなか良い着物がない」とおっしゃる方などもご納得いただける訪問着です。

訪問着「若松」威光茶色。有職織物「臥せ蝶の丸文・承和色」を合わせて。全景。

シンプルなのに控えめでさりげない。それでいて格調高く、品位ある柄ゆき。探してもなかなか見つからないがゆえに、着物巧者の方々が目をとめてくださるのだと思います。

こうした着物を生み出すために必要なのは「良質な生地」と、「熟練の職人技術」です。

訪問着「若松」威光茶色。金駒刺繍のアップ。

 

すごみを演出する糊糸目

京ごふく二十八で常々お薦めしているのは、もち米を主成分とする糊糸目(のりいとめ)を用いた京友禅です。一般的には手描き友禅であってもゴムを用いたり、型染めの場合もゴムが用いられます。これに対し、京ごふく二十八では、これまで全ての京友禅を糊糸目で仕上げてきました。

なぜならばそのぐらいもち米を使った友禅には染めに力があるからです。

とりわけこちらの若松図案では、糊糸目の線がそのまま着物に残って見どころとなります。

 

奥行き感を演出する金彩

松葉の金彩は2種類の技法を用いて奥行き感を演出しています。

落ち着きのある松葉は金粉によるもの。ピカッと光る松葉は金箔によります。また、通常は白い糊糸目の線に沿うように金彩をほどこしますが、糊糸目の白い線とずらすような金彩で松葉を表現しています。

訪問着「若松」威光茶色。金駒刺繍が二つ。金彩と糊糸目も味わい深い。

 

他にも様々な職人技によって染め上られており、シンプルなデザインに深みを持たせてくれています。

職人が刷毛とバケツを持って、布海苔と豆乳が入った豆汁を地入れをしている様子を横から。

 

訪問着の各部

訪問着として定番の図案配置で、八掛も表と同じ生地を使っています。

 

地色選び

写真のお着物は地色も古典的に仕上げていますが、スタイリッシュな新しい配色も可能です。

柄が白い糊糸目の線によるため、あまりに薄い地色では柄が際立たないので、少し濃さのある地色がお薦めです。

もちろん濃い地色も大丈夫ですが、松葉の印象が一層強くなるので、そこはお好みによります。

 

コーディネートも小粋に

若松が伸びやかに描かれた訪問着ですので、幾何学的なデザインの帯であればどんな帯でもよくマッチします。

着物趣味の極地のような小粋な訪問着ですが、茶道をされる方はもちろん、お子様のいらっしゃるお母様の式典などにもピッタリのお着物です。

訪問着「若松」威光茶色。全景。有職織物「臥せ蝶の丸文・承和色」、金茶色の帯締め帯揚げを合わせて。

訪問着「若松」威光茶色。金駒刺繍のある無しで違いがわかる。金彩と糊糸目も味わい深い。

訪問着「若松」威光茶色。有職織物「臥せ蝶の丸文・承和色」と茶色の帯締め帯揚げを合わせて、帯を中心に。

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この記事を書いた人
原 巨樹 (はら なおき)

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。

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