袋帯[盡政 唐錦 隆昌松彩文]
二十八の作る京友禅のお着物には、西陣の機屋[盡政(じんせい)]が織り上げる唐錦(からにしき)袋帯が非常によく映えます。盡政の帯は、古典柄をベースにしながらも、色遣いが少し現代的です。二十八の京友禅も古典柄や、伝統的な糊糸目を用いながらも、ちょっとしたサジ加減で現代的な色出しをしているので、盡政袋帯との相性が良いものと感じます。
大王松
こちらの袋帯、題材は「大王松」。読み方はダイオウマツとも、ダイオウショウとも呼ばれ、北米原産の樹木ながら、日本でもおめでたい図案として、例えば皇居の松の間など多くの場所に用いられています。
レモンイエロー
こちらの地色は金糸に隠れてほとんど見えていませんが、いわゆるレモンイエローのような爽やかな黄色系です。写真右端、袋帯の裏地が暗いながらも少し見えていまして、こちらが地色です。
コーディネート
今回、お納めさせて頂いたお客様には、菱形が並んだ図案の訪問着を合わせて頂きました。こうした縦方向の流れがある大王松の柄ですから、同じ植物などが描かれた訪問着よりも幾何学柄の方がコーディネートとしてはマッチします。
こちらを締めるだけで、お着物を格上げしてくれます。おめでたいお席には大変ふさわしい袋帯です。
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京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。
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