袋帯[盡政 唐錦 天平鏡裏文]
二十八の作る訪問着などには、西陣の機屋[盡政(じんせい)]が織り上げる唐錦(からにしき)袋帯が非常によく映えます。盡政の帯は、手織りならではのふっくらした風合いを楽しむことができます。
こちらの帯は、天平時代(710年〜794年)の鏡裏をモチーフとした図案です。古代から鏡は非常に大切なものとして扱われており、正倉院、法隆寺などに伝わる宝物が代表。
こちらの天平鏡裏文のように、幾何学的で一つの塊のような図案であれば、草花などを描いた着物にもコーディネートしやすくお薦めです。
こちらの帯は、ベースを含め、とても複雑に金が輝くので、実際にお締めになると様々な表情を見せてくれます。こちらの空色の訪問着も、しっかりとした金彩、金駒刺繍が施してあるため、その輝きが天平鏡裏文と共鳴しあってとても美しいコーディネートです。
きもの部LINE
着物に詳しくなれるココだけの知識、
セミナー&イベント情報をお届けします!

京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。
あわせて読みたい記事
-
草履[台:マット金・3段重ね 鼻緒:金錦]
フォーマルな場にふさわしい草履です。TPOを分けるのは踵の高さです。特に台が重ねになっている必要はありませんが、今回は3段重ねで仕上げています。何枚重ねるかはお好みですが、関東はどちらかというと多く重ね、関西は少ない傾向 […]
-
帯締め・帯揚げ[組み:貝の口浮舟 スカイブルー・金彩]
航空機関係のイベントが多いお客様にお誂え頂きました。 スカイブルーの帯締めに合わせて、帯揚げを別染めし、さらに少し斬新なデザインを金彩で表現しました。帯枕から脇にかけての位置に柄が来て、粋に着こなして頂けるものと思います […]
-
袋なごや帯[綴れ織 笹 薄藤紫]
西陣の綴れ織りによる袋なごや帯です。 優しい薄藤紫の地色に、爽やかな青竹色で笹を織り表しています。笹の葉は濃淡が美しく表現されていますが、こちらは織り手が図案を見ながら織り進めますので感性が必要な職人仕事です。 さまざま […]
人気の記事
-
誰でも一瞬で【付け下げと訪問着の違い】を見分けられる京都の秘伝!
すべて読むと【15分】 流し読みで【5分】 訪問着と付け下げの違いについて、実をいうと、プロの呉服屋でも矛盾なく説明できる人はほぼいません。 これを皆さんが本当に理解しておいてくだされば、それだけ無駄な買い […]
-
呉服店では怖くて聞けない【訪問着 値段の相場】プロが教えるここだけの話
訪問着の値段について、初めて着物を買おうと思われる皆さんは「相場っていくらぐらいなのだろう?」と迷われる方は多くいることでしょう。 ズバッと「いくらぐらいの訪問着を買ってください!」と言えれば良いのですが、着物に対する価 […]
-
【リオ】小池百合子 東京都知事の着物を賞賛すべき8つの理由。
リオ閉会式における小池都知事の着付けや、立居振舞について、ネット上で多くの批判が並んでいる様子を見て非常に驚きました。なぜならば小池百合子さんのお着物姿、完璧と言って良いぐらいの着物選び、コーディネートだったからです。 […]