染め帯[琳派チューリップ]
琳派のチューリップ柄で染め帯をご注文頂きました。「琳派にチューリップを描いた絵師がいたかな?」と思われた方、ご明察です。昔の絵を踏襲して描いた訳ではなく、チューリップを琳派調に描いたのです。
琳派とは何か
ちょっと学術的な話は無しにして、琳派ということをもし現代に引き継ぐとした場合、昔と同じ物を描くのは琳派の精神と少し違うかも知れません。もちろん模写というのはあると思いますが、先人の残した作品を踏まえて、「いま」解釈するもの。それが琳派なのかと浅学ながら思います。
「空間の活かし方」や「筆力」、「デッサン力」などは琳派の素晴らしさです。それをもって現代に新しい物を作り出すことは「いま琳派」と呼んでも良いかも知れません。
着物モチーフとしてのチューリップ
今回、お誂え主様のご希望でチューリップを染めることとなりまして、少し大人っぽいチューリップを描きたいと思い、琳派調にしては如何でしょうとご提案したところ、「それは良いですね!」とご快諾頂き、今回の染めに進みました。
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京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。
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