帯締め・帯揚げ[ウィンブルドン]
テニスのウィンブルドン選手権を現地観戦されるため、ご夫婦のお客様にお着物、帯締め、帯揚げをお作り頂きました。
ご主人様のお着物は反物をお選び頂き、ウィンブルドン・グリーンに誂え染めして単衣にお仕立て。そちらにベージュの絽綴れ角帯をコーディネートくださいました。
奥様にはまず帯締めをお選び頂きます。夏用ではないのですが、濃い色ですのでちょっと細めのスッキリした組紐。白ぼかしの筋が、ちょうどテニスコートのラインのようです。
さらに帯締めに合わせて、絽の帯揚げを染めていきます。同じ緑色の濃さでは着物の色に対してちょっと濃いため、少し薄い色目に仕上げました。帯揚げは帯締めに比べて面積が大きいので、そのあたりの印象の違いも重要です。
こだわりのコーディネート、色出しでの別染めも御誂えならではのお楽しみです。
チケットの入手も難しいウィンブルドン。夏場の現地で着物観戦をされる日本人は少ないですから、世界のテニスファンに注目してもらえたら嬉しい限りです。
きもの部LINE
着物に詳しくなれるココだけの知識、
セミナー&イベント情報をお届けします!
京ごふく二十八代表。2014年、職人の後継者を作るべく京都で悉皆呉服店として起業。最高の職人たちとオーダーメイドの着物を作っている。
あわせて読みたい記事
-
袋帯[盡政 唐錦 北欧瑞華文]
二十八の作る訪問着などには、西陣の機屋[盡政(じんせい)]が織り上げる唐錦(からにしき)袋帯が非常によく映えます。盡政の帯は、手織りならではのふっくらした風合いを楽しむことができます。 北欧瑞華文は盡政が織る帯の中でも一 […]
-
訪問着[椿にモズ 銀鼠]
上前から胸にかけて、白椿の枝が立ち上がる図案となっています。 銀鼠 地色は銀鼠(ぎんねず)。着物好きには馴染み深い色目です。シルバーグレーといっても良いと思います。白に近い銀色で、スッとした感じがします。ち […]
-
訪問着[扇子に紐]セミオーダー
扇子に紐の古典柄、軽やかな訪問着 愛される古典柄 柄は少ないながら、バランスの良い図案 帯次第で格が変わるので、さまざまなシーンでお楽しみになれます。 着物としてバランスの良い図案 着物は黄金比のように定番 […]
人気の記事
-
誰でも一瞬で【付け下げと訪問着の違い】を見分けられる京都の秘伝!
すべて読むと【15分】 流し読みで【5分】 訪問着と付け下げの違いについて、実をいうと、プロの呉服屋でも矛盾なく説明できる人はほぼいません。 これを皆さんが本当に理解しておいてくだされば、それだけ無駄な買い […]
-
呉服店では怖くて聞けない【訪問着 値段の相場】プロが教えるここだけの話
訪問着の値段について、初めて着物を買おうと思われる皆さんは「相場っていくらぐらいなのだろう?」と迷われる方は多くいることでしょう。 ズバッと「いくらぐらいの訪問着を買ってください!」と言えれば良いのですが、着物に対する価 […]
-
【リオ】小池百合子 東京都知事の着物を賞賛すべき8つの理由。
リオ閉会式における小池都知事の着付けや、立居振舞について、ネット上で多くの批判が並んでいる様子を見て非常に驚きました。なぜならば小池百合子さんのお着物姿、完璧と言って良いぐらいの着物選び、コーディネートだったからです。 […]